あま~い香りに誘われて

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0219
去る14日、バレンタインデー。
仕事先の女性から甘ーいプレゼントを貰いました。
女性っていうか、かわいい女の子から、
ハートの形のフィナンシェとスタバのチョコレートを(うふっ)。
娘も高校生の頃はさかんに友チョコ配ってましたっけ。
今頃は異性同性取り交ぜて感謝の気持ちを送る日になっているようですね。
たしかに2月は楽しいイベントに縁のない月でしたから、
春まだ遠い日にチョコレート交換しあうのも、また楽しって思いますね。
八百万の神様の国ですしね。
私も女の子さん達にちいさなチョコをプレゼントしましたよ。

去年も別の女性達からすてきなチョコレート貰って、
スケッチしようと中身を食べてしまっても未練がましく
パッケージをずっととっておいたのですけど遂に描けず。
今年はこのフィナンシェを目の前にして早く食べたい一心で描きました。
チョコレートは我慢できず半分かじってしまいました。
甘いとてもいい香りがするお菓子で、感動するくらいおいしかったです。
フィナンシェの印象が大幅に変わりました。
それもそのはずでヨーロッパで修業した若いパティシエが丁寧に作っているお菓子で、
店頭に常時置いてるものではなく、予約をして作ってもらったそうです。
無造作な紙袋は、そうなるとオリジナルではないのでしょうけど、
手渡された時、この袋のイラストのシェフがかわいくて感激してしまいましたの。ほほ

ちょっと肩がらくになりました。
筆は持てなくても、やっぱり色鉛筆は気楽に描けるなぁと。
絵日記は私の気晴らしですから、
気晴らしをがまんすると仕事のモチベーションも下がる、悪循環だなあと。
描けてよかった、ありがとねーMARUちゃん。


<コットマンスケッチブック 細目 F3>

2月

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0216

20代の終わりの頃の話です。
長野市の百貨店の外壁に大きな広告用のパネルがありまして、
そのパネルの利用企画として、一般からポエムを募り、
その月の最優秀賞をそのパネルに掲載する、というのがありました。
昨年末でしたか知人のI先生が、そんな大昔のポエム集をひょんなところで見て、
そこにあった名前と住所と年齢から、私に間違いないと電話を下さったのですが、
そんなことをどうしても確かめたいと思うほどに、意外だったということだと思います。。。

当時私はその百貨店の内装工事を請け負う会社にいたのですが、
会社の上司たちからは何もコメントされませんでした。
ただ遠くから見ているという感じがしました。
日頃の私とのギャップにとまどってしまったのかも知れませんが、
それは何となく予想してました。
書かずにはいられなかった、自分で自分を持て余していました、当時。
閉塞感というのでしょうか、苦しかったのです。
もともとリルケ・朔太郎・ゲーテが好きで、
『月刊ポエム』(あっという間に廃刊になりました)を購読していました。
詩作が趣味ではなかったので、
賞をいただけたらもうそれで満足で以来なにひとつ書いてません。
ほんとに何だったのでしょうか…。
25年も前のことで恥ずかしいですが、
ちょうど題名も「2月」なので思いきって載せちゃいます。
ってか、これを探し出すのが大変でした~~。


『二月』

厳粛に冷たい空気の中を音が渡り
あでやかに清らかな時は来た
それは確か

けれどどこに散ってゆくのだろう
時は物質ででもあるかのように
分子運動を繰り返しながら
そのものを緩めてしまう

涙は思考の力で途中に留まり
“止まった時”という箱のようなものの中で
ただ静かに蒸発している
時が固まってしまったというのに
止みもせず 失われようと動いている
はたしてその先は無であるか

時を止め
息を止めて
水面をのぞくナルシスのように
止まりながら失くなってゆく神話のようなもの
戸毎に言問い 個と問い返す
へんな二月
空気の箱 季節のエアーポケット


で、掲載の絵はこの「二月」に全く関係ない、去年描き上げた某邸です。
ずっと引きずっていて、構図を微妙に変えたり、色を変えたり、描き直しをして、
ようやく最近仕上がり、納品させていただいたものです。
奥様がどこにいても
この絵であの家をしっかり思い出していただけると、私は思っています。


<アルシュ F12>

1月も大分過ぎ‥

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0123
もう大寒です。
そろそろ自分誕生日ッス。
年が明けて、今年は晴れがましいことをする気も起きず、
娘は正味2日間の弾丸帰省をして、3日目からぼちぼち仕事を始め、
気付けばもう1月も下旬です。
この間CGパースの作業の中の、モデリングという、
ひたすら図面データを入力する作業で明け暮れた気がします。
その間愚犬ノブユキと2人きりで、散歩と近所に買い物に出るくらいで、
たまに友人とランチ、そんな日々でした。
そうそう、その間に女子会をしました。
20代から50代までバランス良く総勢6名で、
昨年12月新装開店なったタイ料理店『バーン・チェリー』で。
いやあ女子会というのは良いですね!、
今回はたまたまアルコールなしではあったのですが、
とにかく皆で和気あいあいと上手にお料理取り分けあって、
きれいにお皿が空いて行くじゃあないですか。
これが男子が入ると、どうもそうは行かない気がするのですね~。
お料理がないがしろになるというか楽しめないというか…。
まあ私はお酒があればそちらに集中してしまう性質ではあるので、
どちらがどうとは言いませんが。
タイ料理の滋味をしみじみ味わいながら「女の子」皆で楽しんだ夕餉でした。
なんとセロリ嫌いが2人、「これ、セロリじゃないよね?違う種類のでしょ?」と
ぺろりと食べてしまいました。
もう1人の子もおいしそうに食べて、「食べず嫌いを反省しますぅ~」と。
楽しかったな。

さてさて、去年鉛筆スケッチした妙高山にやっと色を着けました。
山は見る方向からさまざまな表情がありますよね、
何年か前にちいさいスケッチをしましたが、
「長野側から見た妙高山ですね」と新潟の先輩に言われたことを思い出します。
その違う表情の妙高山を見て、
とても美しいと感じた気持ちが出せるようにと思いながら描きました。


<コットマンスケッチブック F3>

母への花束

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1201
今年1月3日に母が旅立ち、
新年のご挨拶欠礼葉書を出すにあたり、市販の印刷で済ませるつもりが、
自分で納得の行く文章が見当たらず、
仕方がないのでやはり自分で作ることにしました。
文章だけでは寂しいし、母に手向けるお花を描いて添えようと思いました。
仕事を言い訳にいつもしますが、仕事の合間に苦手な花を、
それも菊ってなんでこんなに花びらが多いのぉ~!、で、
とにかくあまり納得の行く出来ではなかったのですが勘弁してもらうことにして、
全体としては思ったようなハガキが出来、
12月初旬に出すことができました。
これはその時描いたスケッチです。

母の死から1年。
この1年は私にとっては毎日母と語らい,
今までには考えなかったこと気づかなかったこと、
たくさんのことを胸の中の母と一緒に考えた気がします。
50数年を母の娘として過しても、こうして過ぎてみれば一瞬のように思える、
この世の人生はまさに一期一会だと思います。
私にとっては、愛されていることをどんな時も信じて疑うことのない人が、母でした。
この世で母の娘に生まれてこれて幸せだったと、母に感謝する1年でした。


仕事仲間、友人家族、
そしてお仕事出して下さるお客さまにおおいに支えられ、
毎日生きてこられたことに感謝する年の瀬です。
それも大つごもり!。あいかわらずバタバタですね、
母も呆れて笑ってることでしょう。
皆様にはどうぞ良いお年を。


<コットマンスケッチブック 中目 F4>

今年1年ありがとうございました

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1231
11月に上越の先輩の個展を見に行った帰り道、
妙高山、黒姫山があまりに美しく、
何度も車を止めて、鉛筆とスケッチブックは車にあったので、
思わずスケッチしました。
それは帰ってからさっと水彩で色をつけようと思っていたのですが、
どうしても水彩に集中できる時間がとれず。
でも、「このままでは年は越せ~ん!」と大掃除もまだ済んでいない昼下がり、
えいやっと色を着けました。
(ちなみにこれは黒姫山山裾から見えるたぶん戸隠連峰。
下の鉛筆スケッチが妙高山と黒姫山です。)
1231-2
1231-1

来年はもっと精力的に建物や風景をスケッチしたいと思います。
水彩画ももう少しなんとかうまくなりたいなぁ、とも思っております。
時間を上手に使うことが課題であります、
同時にいくつものことをするということが、どうしても出来ないので。

今年1年ありがとうございました。
皆様にはどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

<コットマンスケッチブック 細目 F3>

ザクロ

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1121
柘榴を描きたいからと,、友人の庭から下の方の
小枝についた柘榴を一枝もらって来たのですが、
なかなか描けず、葉がぱりぱりに乾燥して落ちてしまいました。
で、しかたなくその柘榴はもいで食べることにして、
今度はちょっと欲張って枝ごともらってきました。
リンゴが入っていた箱の、しきりになっていたナミナミの段ボールの上に置いて、
やぶやぶの葉っぱの感じとよく合ってるなと思って描いていましたけど、
だいぶ葉のイメージは変わっちゃって、
葉っぱをちゃんと見て描き切れず、ちょっと残念。


柘榴はそこに在るだけで絵になる果実だと、
私はいつも見とれてしまいます。
いつまでもこうして置いておきたいけど、、、
虫が出てきたらどーしよー!。


<コットマンスケッチブック 中目 F4>

ドラゴン&フルーツ

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1120
ドラゴンフルーツを友人がくれました。
「スケッチするのにいいものがある」と電話もらって、
何かと聞くと、なんとドラゴンフルーツ。
私は未だ見たことも食べたこともありません。
もちろん好奇心がむくむく。
「ピンク色でねえ、面白い形してる。だけどもう食べごろだから早く取りに来て。」
で、いそいそと貰ってきたのでした。


なるほどこれはスケッチするしかないでしょう。
これひとつではなんなので、キッチンにあったりんごシナノゴールドと
すっかりカラカラに乾燥した色付の悪い柘榴を並べて描いてみました。
柘榴はまるで玉葱のようですね!。
我ながら笑っちゃいます、クックック。

貰ってから1日2日してからスケッチして、
その後おもむろに食したのは食べ頃と言われてから丸丸3日も経ってから。
けれど目にも舌にも新しい体験で、とてもワクワクしていただきました。
なかはそとよりもっと濃いピンクで黒っぽいつぶつぶがあり、
半分に切ったものをスプーンでえぐって食べる感じはキウイみたいな感じ。
でも味は甘くて酸味がほとんどなく、いちじくとかあけびみたい。
ネットで調べるとアルブミンとかアントシアニンとかビタミンB1.B2.B3、
ビタミンC、カルシウムに食物繊維、、覚えているだけでもこれだけ入っていて
「すごいなーー」って感心しちゃいました。
色は天然色素として染料や口紅に使われるそう。
衣服につくとなかなか色がとれないそうです、なるほどねえ。
っていうかサボテンの実ってのがすごい。
生っているのを見てみたいなあ。

<F2 スケッチブック>

青鬼2

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1114-2
去年のスケッチに色を着けました。
大町市の青鬼地区の、
たぶん保存建物にはなってないと思いますけど、
集落にあった資材置き場とか物置とかに使っているらしい、
ちょっと年季の入った小屋です。

裏山を背負って秋の陽を真正面に受けてたたずむ小屋の、
この景色にとても惹かれました。
石垣は青鬼地区のひとつのシンボルですね。
描きたい気持ちはいつもあるのですが、ちょこっと描いては中断し、の連続で、
結局モタモタもたもた。
ようやく完成としました。

青鬼地区の澄んだ空気を思い出せて良かったです。
また行きたいな、今度はスケッチ道具持って。


<F5 アルシュ細目>

お土産

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1011
このスケッチブック(コットマン細目)ですが、
なかなか紙に馴染めませんでした。
絵の具が紙にすっと吸い込まれるカンジがなくて、
水彩は絵の具が乾かないうちに他の色をのせると、アルシュなどの良い紙はもちろん、
普通の画用紙なんかでもわりかし良い感じで、にじんだりぼかしたりが出来て、
それがおもしろかったりするんですが、
この紙は吸収が遅いので思ったように行かないばかりか、
焦って拭き取ろうとすると下の色までごっそり消えてしまう‥みたいな連続で、
どうやったら思ったように色がつけられるかなぁとため息ついてました。

今回、とにかく絵の具はあまり水っぽくせず、
たっぷり筆に含ませて一気に色を置いたら乾くまでそこはさわらないようにして‥と、
やってみました。
乾くまでほっておくと、結構きれいに発色してくれました。
そんな瞬間は、紙と対話して個性を探りながらつきあいながら描くのも
おもしろいなぁと思ったりして。

で、何を描いたかというと、娘の帰省土産、
岩手の地ビールと沖縄旅行土産の塩醤油と雪塩です。
クラスに沖縄出身の仲の良いお友達がいて、
鳥取出身のお友達と3人で石垣島など楽しんだようです。
(ちなみに春休みには鳥取のお友達のところに遊びに行きました。)
4年生の夏が過ぎると配属研究室も決まり、かなり忙しくなるようで、
今行っとかないと、ということらしいです。
こういった旅行は全部本人がアルバイトなどでやりくりしてますから
私は関知しませんが、お土産リクエストだけは煩いほどします!。
今回は紅型染めの風呂敷90cm×90cmを頼んだのですが、
柄や大きさ予算も大幅に合わず、
挙句ミンサー織のテーブルセンターになりました。
これはこれでとても気に入ってるので、またどこかで描くと思います。
雪塩は以前姪がお土産で買ってきてくれて、
それがおいしかったので頼んでおいたのですが、
この「塩醤油」ははじめて知りました。
娘が旅行中食べて、「ママが好きそうな味だったから」と買ったそうです。
私が好きな味(どんな味~)って?、そっちに興味が行きました。
タイのナンプラーとか石川県のいしるとか、
魚醤系は好きなのでそれを期待したのですが、
だしの効いた甘みのある色の薄い醤油、といった感じでした。
でもまずまずおいしかった、冷ややっこに合いました。
あとは地ビールですが、
形と色がおもしろいのでスケッチしたいとは思ったのですけど、
私は日本酒党なので、なかなか飲むに至りません。
スケッチしてる時もノブユキ(犬)の方が興味深々で、瓶をぺろぺろなめてました。



<F3スケッチブック(コットマン細目)>

娘の帰省②

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0917
松本市のあがたの森公園の旧制松本高等学校中庭です。
9月15・16・17日と、娘の予定に合わせて私が行きたかったところも見る、
という感じで二人と一匹の珍道中をしたわけですが、
この日娘は夕方松本で人に会う約束をしており、
私は小川村の高山寺を見たかったので
小川村経由で松本に出るルートを確認して車で出かけました。
途中「県道324が近道」と入ってしまい、
そのガードレールもない車1台がやっとの山道を
本当に恐ろしい思いをして走り抜けました。
入ったら最後、引き返すポイントもなかったと思います。
対向車がいつ来るかわからず、「もし出会ったら」と考えると益々おそろしく、
考えないようにとにかく前に進むのみでした。
本当に奇跡というか3台対向車に会ったのですが、
必ずすれちがいができる場所がありました。
「おばあちゃんが守ってくれている‥」私と娘は亡くなった母のおかげだと思いました。
あの道はせめて入口に注意看板を置いて欲しいと思います‥。

そして、このあがたの森公園は初めて歩いてみましたがとても良いところですね。
犬も散歩できるし、池などの水際まで行くことできるし。
娘が地域猫のボランティア活動をしている人の話をお聞きしている間、
私とノブユキ(犬)はゆっくり散歩して、まだまだ時間がありそうだったし、
スケッチできるベンチなどもいたるところにあるしでスケッチすることにしました。
この場所は人の出入りもなさそうだったし、建物、やっぱり描きたかったしで、
どういう建物かも知らずに描いたのですが、
先程ネットで調べて色々ドラマの舞台になったりしているみたいで、
いつものごとく「知らなかった‥」です。
夕方だったので、描いている間にどんどんあたりが暗くなって
カメラに一応収めておきたかったのにカメラを持った娘には電話つながらず‥。
で、記憶のみで色付けました。
私とノブユキ(おとなしく一緒にいてくれましたよ)が居た夕暮れの雰囲気は出たかな~、
むりやり着地の感もありますが‥。


<F3スケッチブック(コットマン細目) 透明水彩+ダーマトグラフ(白)>

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