髻山のカタクリ

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0525
先月の29日ですから1ヶ月前ですね、約3時間のトレッキングに行きました。
長野市北部、善光寺平を見下ろす髻山(もとどりやま)744mへ3.8kmコースです。
その直前股関節を痛めてしまい、
でも歩けば直るだろうとたかをくくっていたら、帰りはヨタヨタ歩くことになり、
一緒に行った友人が見かねて長い枝を拾ってきてくれて、杖にしながら歩きました。
超かっこ悪い、まるで老婆です。
その後はおとなしく整形外科に通っています。。。
でもなんとか途中休憩した山千寺のカタクリを、ボールペンでスケッチしました。
髻山にもカタクリが群生していました。
杉の枯れ枝がふかふか積み重なった間を、
コゴミなどの下草と一緒にかわいらしく咲いていました。
最近になってようやく色を着けてみました。
暗い色合いの、なんだかおかしなスケッチですが、
山の中のそんなイメージが出た気がして自分では結構気に入っています。

<F2スケッチブック>


引き続き、岩手県の「かやぶき民家を残す会」を紹介します。
まだホームページができてないのでPDFデータです。
  かやぶき民家を残す会ファンクラブ
  事務局長 安井妙子  安井妙子あとりえ内
  〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監11丁目4-15
  TEL&FAX: 022-346-8631<BR>
  mail: yasui.taeko@beige.plala.or.jp

一歩

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0520-2
ずいぶんと前回更新から時間が経ってしまいました(汗、汗、大汗~!)。
前回更新後、山下先生からもメールをいただきました。
今も変わらず熱く、すでに色々取り組まれていることを知り、
すっかり安心してしまいました。
またその一方で今後の復興に関して自分のような一個人に何が出来るのだろうか、
義援金を送ること、原発反対のデモが当地であれば参加すること、
そのくらいなものだ‥と無力感に思考停止…。
今だに何がどうなのか私の頭ではさっぱりわかりませんが、
原発を無意識に安易に許してしまった罪を、
2度と繰り返さないことを一国民として肝に命じたいと思います。

さて突然ヘタクソな静物画ですが、こちらを描いたいきさつは追々書きます。
というのは昨日、待ち焦がれたうれしい便りが届きましたので、
そのことを書きたいと思います。
それは仙台市で設計事務所を主宰されている安井妙子さんからの便りでした。
前回書いた『信州の快適な住まいを考える会』の活動の中で
10年近く前に初めてお会いし、以来私は安井先生とお呼びしています。
古民家を気密・断熱改修してそのまま冬も暖かく快適に暮らせる家にする、
ということを続けていらして、
今年の2月はついにサスティナブル住宅賞の「国土交通大臣賞」を受賞されました。
「62歳になってやっとこさ1等賞を頂くことに…」と謙遜されながらの
うれしい便りをいただいた直後の3・11東日本大震災。
仙台市の被害の大きさに電話もメールもはばかられ
3月末にようやく盛岡市の知人を介して先生がご無事であることを聞き、
私はひとまずはほっとした、という状態でした。
実は、震災直前の今年2月に安井先生は
「かやぶき民家を残す会ファンクラブ」なるものを作りました。
サポーター募集のお知らせに書かれた一節をご紹介すると

「わたくしは、今年80歳になった岩手県指定文化財村上家住宅のかやぶき5棟を
30年かけて守り抜いた当主 村上和子さんの支援をしており、
このファンクラブの会員第一号で事務局長です。
その村上さんが、自分の家だけでなく地域のかやぶきを保存しようと
昨年「かやぶき民家を残す会」をつくりました。
かやぶき屋根の維持には人手とお金がかかります。
ぜひ、みなさんサポーターになって日本の原風景を残すことに手を貸してください。

私は早速2月上旬に個人会員として年会費1万円を振り込みました。
震災で仙台の安井先生も心配でしたが
岩手県のこのかやぶき民家はどうなったのだろうか、とても心配でした。
昨日のお便りはまさにこのファンクラブの特典として謳った
ファンクラブ会報・第1号も同封されていました。
やはり余震も影響し、かなりの被害を受けたようです。
そして現在会員数が21名ということに愕然としました。
安井先生が声をかければあっという間に集まるだろうけど2百人集まっても2百万円、
それで維持ができるのかなあと心配していたのに(私個人の)予想をはるかに下回り、
その上この災害。
そこで、たまたまここを見て下さった方にも是非サポーターになっていただけたらと、
お願いします!。
  かやぶき民家を残す会ファンクラブ
  事務局長 安井妙子  安井妙子あとりえ内
  〒981-3132 宮城県仙台市泉区将監11丁目4-15
  TEL&FAX: 022-346-8631
  mail: yasui.taeko@beige.plala.or.jp
また、まずはもう少し詳しくをお知りになりたい方はご遠慮なく私にご連絡ください。
<コットマンスケッチブック F4>

復興に向けて

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この大震災が起こるだいぶ前に、私は友人から
ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディ』や『ミツバチの羽音と地球の回転』を
自主上映している映画監督の鎌仲ひとみさんの話を聞いていました。
是非観て欲しい映画だと言われました。
平々凡々に暮らし、自分の住んでいる近辺にない原発について良いとも悪いとも関心もなく、
それよりも太陽パネルはいずれ使えなくなった時にどう廃棄処分するのか?
の方が大きな問題点と思っていたくらいです。
だいいち友人の観た映画が真実なら、そんな重大なことがなぜ新聞テレビで流れないのかと、
その時はそちらのほうが疑問でした。
今回初めて電力会社はマスコミにとって大きな大きなスポンサーであることを実感しました。
しかし今はネットがあります。たまたま水彩画を描いている方のサイトを閲覧していて、
原発で20年働いていた方の記事を読みました。
初めて原発のことを知りました。
「原発がどんなものか知ってほしい-平井憲夫」<
もし読まれてない方がいたら読んでほしいと思います。

そして昨日の新聞で、菅首相が「復興構想会議を設立し街づくりの具体策を練る」とありました。
そのなかに「植物やバイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウンをつくり、(省略)」とありましたが被災者が少し前まで暖房もない避難所で過す映像を見るにつけ、
電気や灯油がなくても少なくても寒さからのがれられる建物がここにあれば‥と思っていました。
下のイラストは信州大学名誉教授で当時SAH会会長をされていた山下恭弘先生が
2007年建築雑誌に発表された「無暖房住宅」の記事のために描いた物です。

0401natu
0401fuyu
家の周りを厚い断熱材で囲い、夏は直射日光をできるだけ遮断し、夜は窓をあけて冷たい空気入れる、
冬は日脚が長くなり部屋に取り込む、照明や家電からの熱、人体からの熱で
積極的に暖房しなくても寒くはない生活を継続できる。
というのが(専門知識の全くない私が)かいつまんで言うところの無暖房住宅です。
信州の快適な住まいを考える会(SAH会)の運営事務を7年間お手伝いしていた縁で
当時イラストのお話をいただいたのです。
SAH会と同じく住まい環境を考える研究会が仙台の「住まいと環境 東北フォーラム」で、
大きな被害のなかでホームページには
「(略)当会では、ここ暫くは、当会の目的に沿って、住まいに関する復旧・復興のための有益な情報の提供、フォーラム会員相互の情報交換の場の提供を中心に活動をしていきたいと思います」と書かれていました。
北海道の「北方圏住宅研究会」、富山の「北陸の快適な住まいを考える会」と4会で共有してきた研究を
どうかこの大震災後の復興で役立てていただきたいと願わずにはいられません。

祈り

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0318
どうかこの未曾有の大震災に会われた全ての方が、1日も早く日常の生活に戻れますように。

地震、津波の自然災害はどこで起こり誰が巻き込まれるか、誰にもわからないこと。
恨むとしたらこの世に生まれたことを恨むより仕方ありません。
ですが原発は違うと思います。
どうしてこんなにも恐ろしいものを日本は50何基も持ち続けているのでしょうか?
こんな地震国の海岸沿いに。
政府の発表や繰り返し流れ続けるマスコミの報道への疑問や不信感は、
ともすればテレビの報道そのままを鵜呑みにして
得意げに同じことを仲間や同僚に話すワイドショーおばちゃんの典型のような私でさえ、
日々深まるばかりです。
抜本的なエネルギーシステムの再構築を考えて欲しい。
そして私たちは厳しく見届けなければ。

<アルシュ 粗目>

さくら」スタジアム

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0317
先週の今日です。
千曲市の塗装屋さんに打ち合わせに行く途中、
進行方向左手に見えてきた南長野運動公園のオリンピックスタジアム。
「春めいて来たし、良い雰囲気だなぁ描いてみたいなぁ」と思いました。
その午後未曾有の大震災があるなんて‥。
幸い盛岡に居る娘の無事はその日の夜確認でき、
まだ大震災の全貌がわからなかった翌日、再度塗装屋さんと打ち合わせの必要があって出掛け、
せっかく近くまで来たのだからと、車を止めてメモ用ボールペンで走り描きしました。
のどかなお天気で手前のたんぼの矮性りんごの木にちいさな蕾が頭を出し始めているようで、
うっすらピンク色にかすんでいました。
生まれた時からそこにある飯綱山が冷え込んだ朝のなごりで雪が残り、
その奥の戸隠連邦は真っ白にくっきり見えていました。
冬季長野オリンピックに建てられたオリンピックスタジアム。
全体を、国花「さくら」をイメージしているそうですね。
絵など描いてる場合か?!と自問しつつ、
人間の力ではどうしようも出来ない自然の脅威を、映像で知らされる信じられない思い。
今、目の前の変わらぬ風景をただただ描きたかったのです。
そして落ち着いて冷静に色々な事を確認して、見極めなければと思いました。

<F2スケッチブック>

黄色いバラ

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0212
誕生日近辺になると、いつも使っている化粧品メーカからバラが一輪届きます。
毎年、もう何年になるでしょうか。
昨年までは判で押したように真紅のバラが送られてきましたが、
今年は初めて黄色いバラが届きました。
娘からもかわいいお花が届きましたが、そちらは写真に納めて日記に貼り付けました。
(日記と言ってもこの絵日記ではなく日記代わりに愛用している『ほぼ日手帳』にです。)
昨年高知の桂浜で買った『龍馬の酒』の器を一輪挿しの花瓶にしました。
色合いとか質感が不思議としっくりなじんでなかなかいいカンジなので
描いてみようと思ったわけですが、「バラってどうなってるんだぁ~??」と観察しているうちに
またまた鉛筆デッサンのようになってしまいました。
まぁこれも必要なこと、この次は色付のバラが描けるでしょう、、、たぶん。
最近なんだかよく昔のことを思い出します。
このスケッチをしている時は高校の現代国語の教科書にのっていた
リルケの「薔薇の内部」という詩を思い出していました。
とても好きな詩でした。どこかにリルケの詩集があるはず、読み返してみたいと思っています。
とても好きだったことは覚えているけど、どんな詩だったかはっきり思い出せないのですねーこれが。
今読んだらどんな風に感じるんでしょうか‥?。
そんなことも時間を重ねてきたことの思いがけないプレゼントかもしれないですね。

<COTMANスケッチブックF4>

招き猫のROSEちゃん

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0123
昨年になりますが、女子美同窓会でお知り合いになった小林郁子さんの作品展
『小林雑貨堂(色々な素材から生まれた者たち)』で買い求めた
編みぐるみの猫、ローズです。
両手が動かせるようになっていて、
右手を上げているとどうので左手を上げていると何を呼ぶとかあるらしいですが、
面倒なので両手あげてもらっています。
なもんで商売繁盛、千客万来、家内安全、、きっと全て良いこと招いてくれる気がします。
何と言ってもかわいいですよね。
今はカメの田助は冬眠中で、もぐったまま出てきてくれないし、
しばらくはローズちゃんに語りかけることになりそうです。
個展期間が終わって丁度クリスマスに合わせて送ってくださったのですが、
そこには小林さんの手作りお守りがふたつ添えられていました。
中には幸運を呼ぶパワーストーンが入っているそうです。
うさぎさんの刺繍まで入っていて本当に素晴らしいもの。
とってもうれしかったし、かわいいので色鉛筆でスケッチしました。

<F2スケッチブック>

うさぎ年

カテゴリ:

2011
2011年本年もよろしくお願い致します。
今年の年賀状は、ひそかにもくろんでいた友人の家のうさぎさんのスケッチをあきらめ、
どうしようかなあと考えていたところ、
娘の大学のサークル発表会で獅子踊りの舞台背景に大きなお月様があったのを思い出しました。
”ウサギと言えばお月様だよね~”で閃いたものです。
澤目獅子踊りではお月様はとても良い風情をかもしだしていましたし。
縁起の良い踊りでもあるそうですし。

昨年もその伝統舞踊サークルの単独発表会を観に行っていて、
その絵は描かないのかと娘に言われ続けていたので、
「ここで輪踊りを描けば一石二鳥だわぃ」っと早速とりかかったのですが、
どうせハガキサイズにするんだから大きく描かなくてもなと横着をして
原画をSMサイズ(22.7cm×15.8cm)の紙に描いたら、もう小さすぎて往生しました。
0101
本当はもっと咀嚼した自由な単線で描きたかったのですが、
いかんせんモデルがいるのであまりくずしたらまずいかもとあきらめました。

和倉の浦

カテゴリ:
101220

しつこくも先月の金沢旅行から。
先月は実は娘のいる盛岡にも行ったので、
その絵はいつ描くのだとうるさく催促されるのですが、
盛岡では1本の線も描けなかったのですねー、なんのかんの大忙しの行程で。
道具一式は持っていたのですけどね。
で、これは金沢旅行2日目の朝、泊まった和倉温泉のホテルから見た七尾西湾です。
帰ってから地図を調べてこの内海の名前を知りました。
右端に小さく描いたのは能登島大橋。
ちゃんと知っていればそれなりに構図を考えたのかも知れないけど
、とにかく目の前に広がる景色におもわずスケッチブックをひろげたのでありました。
だいたい床が変わると眠れない性質で、薄暗い頃から大浴場で目の前に暗い海を見ていました。
だんだん少しずつ海が明るく見え出すとすでに漁をしている船が何艘かいるのがわかりました。
ピンク色の朝もやがかかってぼんやり対岸が見えて、清清しくも幻想的で美しい景色でした。
部屋に帰ると同室の方々も起きて身支度をしていたので、
朝食前のわずかな時間にオーシャンビューの部屋で鉛筆スケッチしました。
それをようやく先週末携帯カメラのメモを見ながら色付けしたものでアリマス。
このスケッチブックは水を含ませるのはどうも不向きのようですね。
紙がよれて波打ってしまいました。
101221

そして朝食の後皆さんお買い物などしてる間にホテルのロビーの丸天井をスケッチしました。
スケッチというよりパース屋のメモですね。
ついでにマーカーで色を着けました。マーカーののりは良かったです。
<マルマンスケッチブックF2>

兼六園の思い出

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101212
前回書いた先月の旅で、
皆がガイドさんの説明を聞いているところを、そーっと5歩位下がってスケッチしたものです。
昨日水彩で色をつけてみました。
サインペンで大急ぎで、それこそカップラーメンができるかどうかくらいの時間でスケッチしたもので、
なぐり描きもハナハダシクって笑っちゃうようなペン描きでしたけど、
やはりその場で描いたので見返す度その時の風景がよみがえってきて、
携帯カメラの写真すら撮りそこねましたが、
スケッチブックを開くたびにイメージで色を着けられる気がしていました。
総勢10名、その時描けたのは半分の5人だけ。
“コレは誰それさんです”なんて怖くて言えないデフォルメさですが、
私的には誰を描いたかはわかっていて、ペン描きの時はひどかったけど、
色を着けたら何となーくそれぞれのカンジが出たような気がして
ニヤニヤしつつ描きました。
素晴らしい天候に恵まれおいしいものもたくさんいただいて
楽しい旅でした‥と思い出しつつ反芻の水彩スケッチです。
 <マルマンスケッチブックF2>

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