白馬村青鬼集落
世間はお盆休みの真っ最中ですね。
私はカレンダー通りに仕事です。
母の新盆は11日に済み、その日に合わせて2泊3日で
本人曰く『弾丸帰省』した娘もすでに帰り、親戚の新盆のお参りも済むと、
仕事しかないような普通の日々です。
ずっと、お盆はご先祖様を供養しながら、帰省して来る親戚と語らい、
家族で過すものと思っていました。
非日常の、仏さまと過すおごそかな空気を感じていました。
年々その気配が薄くなっても、それでも母が居てくれたので
かろうじてその体裁は残っていました。
ずっとそうして過すものだと思っていましたが、
これからは今年のように過すのが当たり前になるのでしょう。
さてではこのスケッチですが、
昨年秋に鉛筆で下書きしてあったものを最近着彩したものです。
高校時代からの友人が帰省して、一日フリーなのでどこかに行きたいと言うので
以前から行ってみたいと思っていた白馬の青鬼(あおに)に行きまして、
その日はスケッチしようと思ってなかったので、
描きたいと思うところをデジイチと自分の目にしっかり焼き付けました。
で、私にしてはめずらしくすぐに鉛筆下図を3枚描きました、
そして、、、そのままになっていました。
ここはたまたま、営業で訪れた知人が、
「北村さんが絵を描きたいって思うようなところだったよ。」と教えてくれたのですが、
青鬼はスケッチ愛好家の人気ポイントのようですね。最近知りました。
いろいろな大きさの紙に下図を描いたのですが、
そのうちの一番小さなスケッチブックに描いたものです。
実は個人の方にたのまれた水彩画が仕上がり、
絵皿に残った絵の具がもったいないので、
それを使って色付けしちゃおうと考えたのでアリマス。
ありあわせの絵の具で手抜きをしたので、
メリハリもなく奥行きも出ず季節感も感じられないですね。
自分でダメだしです。
この場所は私にとってはスケッチポイントというより、何というか気持が落ち着くというか、
自然に畏敬の念を抱きつつ暮らしている風景はとてもなつかしく感じました。
古いものを残すことについては個々人の考えや思いがあり、
何が正しいということはないのでとてもデリケートな議論になりますね。
私はこの先もう一度造ろうと思っても造れないものは壊すべきでないと思っています。
ですが、役に立たない古いものはさっさと壊して更地にして、
機能的で、便利で、役に立つようなものにした方がいいと、
それが正しい考えであると疑わない人もいます。
それは違うと責めることはできないです。
やはり茅葺は手間がかかるからでしょう、屋根は鉄板被覆されていますが、
それでもこの風景を残してくれてありがたいと思いました。
<F2スケッチブック>
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