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070818
先週の土・日、木陰になる午前中だけ例によって友人の絵画教室にちゃっかり混じって
神社の境内から長野トヨタのビル『プリズム』をスケッチした。
一日の午前中で簡単にエスキスを描くつもりで始めたが、
鉛筆の下書きがあがった段階で建物のプロポーションが随分つじつまがあってないことに気づき、
愕然として翌日また下図を描き直した。
描きたかったのは神社の背景にぬっと現れる空色の『プリズム』。
真夏でも日差しを遮る木陰にいれば充分快適で風を感じながら、
歴史ある木造建築の向こうに日差しを目一杯浴びながらも涼しげなたたずまいで
空気のように建つ近代建築‥を。
「ふしぎな風景だよね~。」とひとりごと言ってたら友人がやってきて同じことを言っていた。
結局今日、もう半日かけて色をつけたのだが、
エスキスのつもりがああでもない、こうでもないと格闘しているうちに
なにやら筆数ばかり多くなってべったりした絵になってしまった(反省)。
『プリズム』を描きたかったが時間がかかったのは神社の拝殿軒裏で、
書き進むうちに気持ちが入ってしまったのは右側の朽ちそうな杉の木。
枯れそうなきたない木なので入れたくないなあと思っていたのに。
この神社について、中学校からの長いつきあいになる友人がメールをくれた。
彼は神社仏閣、郷土史についての造詣がかなり深く、
そういうことに全く疎い私はいつも「ほぉー!。」と感嘆している。
6年ほど前、娘の小学校の夏休みの研究で、善光寺にある『むじな灯篭』を教えてくれたのも彼だ。
メールには「8月4日付けの神社は、中御所にある善光寺七社の柳原神社でしょうか?」とあったのだ。
‥ふーん、そうだったんだぁ~、、知らなかったー。

<F4スケッチブック コットマン水彩紙細目>