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070801
先週の土曜日だからまだ7月だったが、
友人が担当している社会人絵画教室に乱入させてもらった。
戸外で人目を気にしながらスケッチするのがどうしても苦手な私は、
車に乗ってスケッチポイントを探しに出ても、ああでもない、こうでもないと言って
結局家に戻ってしまう‥。
そのことを話したら可哀相に思ってくれたのだろう
「いつどこそこで生徒さん達と風景を写生するから良かったら一緒に描きませんか?」と
友人が誘ってくれた。
「うれしい!絶対行く!」と返事をする。
おりしも前日は新しいソフトの件で川崎に出向く事になっていたので、
途中銀座の伊東屋に寄り、携帯用水彩パレットと固形絵の具・絵筆を数点買い足した。
まさに気分はルンルンである。
ナンノかんのの用事を済ませて現場に着いたのはすでに11時過ぎ、
生徒さんたちの邪魔にならないように神社の正面ではなく背面を、
木立に隠れてこそこそスケッチし始める。
昼過ぎ雨が降ってきたので慌てて友人のいる専門学校まで戻る。
と教室の皆さんが講評会をしていて、友人曰く”ゲスト”である私のスケッチも見せてくれと、
ひとなつっこいおじさんらに迫られた。

建物を描くパース屋としては小1時間かけたにしては恥ずかしい出来だ。
完成予想図ばかり描いているので、図面なり頭の中で描いたものを表現するのと、
直近で見て描くのとでは、右脳と左脳が白い紙の上でなかなか交わってくれない!
ようにとまどった。
しかし友人はじめ教室の生徒さん達は皆心優しい方々で
「ここがいいね」あそこがいいね」と良いところを見つけてほめてくれるので、
すっかりその気になってしまった。
で、友人の玄米焼きおにぎりをお昼に分けてもらい午後も続けることにした。
顔見知りの生徒さんと3人で快晴に戻った午後の街に椅子と筆洗いを携えて出掛け、
50m~100m間隔離れた場所でそれぞれ描いた。
仲間がいると思うと『怖いものナシ』の気分になるから、人はこわい。
銀行の脇の歩道から長野トヨタのビル(以前から描きたかった)を描いていたが、
たまに通りすがるおじさんにスケッチブック覗き込まれたり、
「何かいてるの?」と話しかけられたりしたけど、そんなことも全く気にならなくなってきたのだ。
1時間くらい暑い中立って描いていたら友人達が迎えに来てくれた。
「ごほうびにかき氷を食べましょう。」
上の絵右奥の木が神社の境内の欅なんですが、その木の下で
「なんだか子供の頃の夏休みみたいだねー。」と言いながら3人でかき氷を食べた。
いい汗かいたって日だったな。

<F4スケッチブック コットマン水彩紙細目>