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今月10日、国立新美術館に出向いて『国展』と『ミュシャ展』観てきました。

女子美術大学の1年生時、私は大学隣の寮に入っていて、
4人部屋のお部屋のひとつ上の先輩が、
その後米国在住となって今までなかなか会えなかったのですが、
最近になって、毎年出展している『国展』に合わせて帰国していることをFacebookで知り、
是非会いたいと思い連絡を取り合って、この日会場で会う約束になっていました。

私はFacebookでその先輩千恵さんの最近を見ていたので、すぐわかったのですが、
なぜか千恵さんは私が手を振っても近づいても反応せず、、、
隣にいた私の娘を見てようやく今日会う約束の私とわかったそうで。。。
ショックでしたねえ、たかだか25年ぶりですよ~。
ですが、去年の「さんにんよれば展」で数十年ぶりに会った昔の職場の先輩にも
「ところでトミコはどこ?。」と、本人目の前にして言われたし、
その話をした何年かぶりに会う後輩にも
「そういえば私もさっき登美子さんわかりませんでした。」と追い打ちをかけられました。
ネット上に写真を出すのにものすごく抵抗があった自分ですが、
やはり現実を晒しておかないと、結局自分に跳ね返ってくるな~~と悟った次第です。

しかし、女子美の寮で過ごした1年間は今思うと本当に楽しく、思い出深いものでした。
見るもの聞くもの初めてのことばかりだったし。
4年生の日本画専攻のHさん先輩と、2年生の工芸専攻の千恵さん、で新入生二人は
洋画専攻Sちゃんとデザイン専攻の私。
千恵さんは朝早くから学校の門が閉まるギリギリまでずーーと実技に明け暮れていて、本当にすごいなあと思いましたね、勉強とはこういう風にするものか!と。
千恵さんの朝ごはん夕ご飯をとり置くために、私とSちゃんは毎日タッパー抱えて食堂に行ってました(#^^#)。
寮に帰ってからも深夜まで糸を紡いだり、糸を染める準備の紐で糸をくくることとか、
デザインを考えてスケッチしたりと、一日のすべてを制作に費やしていました。
そして私たちの面倒もとてもよく見てくれる、ひとつ上だけとは到底思えない、優しいお姉さんでしたねぇ。
私は当時からずっと千恵さんの端正で深い図案の織物が大好きです。
今回の作品もすごく好きです、国展では写真撮影が自由とのことで、作品の前で写真撮らせてもらえて良かった。

『国展』を観たのは初めてで、国立新美術館の1階から3階を使い工芸・彫塑・洋画・日本画‥
一通り見るだけでも見応えたっぷりでした。
同じ国立新美術館でやってる『ミュシャ展』は平日の水曜日その上雨!でしたので
比較的スムーズに観ることができました。
ひとつの部屋だけ撮影可でした。
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その後、六本木周辺をぶらぶらしいろいろ見たかったところをチェックして、
歩き疲れて入ったお店のパンケーキセット。
この日の唯一の手帳スケッチです。コーヒーが美味しかった。
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