4月奈良へ①
もう何か月も前のことですが、記録に残しておきたいと思いまして。個人的に「あれはいつのことだったかな?」という時、このブログは結構役にたったりします。
以前知人から勧められて『龍華記』(澤田瞳子著)を読み、なぜか奈良、それも興福寺のあたりに猛烈に行きたくなりました。そして友人らに会ったり、ことある毎に「奈良に行きたい(旅行したい)」と喋っていたのですが、3月末に「奈良に所用があるが行くかどうか迷っていて、あなたが行くのならゲストハウス予約して一泊で行こうと思うがどうか。」と友人に打診され、思わず「行くわ!よろしく!。」となり、仕事が立て込んでましたが4月の13日14日、一泊二日なら何とかなる、と段取りつけて、旅好きでしょっちゅうふらふら旅行している友人に振り回されながらも、ともかくふたりで奈良のゲストハウスまでは一緒に行き、共に帰ってくる、という旅程となりました。

というのは、長野から特急しなので名古屋までは基本として、
名古屋から奈良までを新幹線使わず在来線乗り継いで行きたいと彼女が提案。
その時は興福寺だけ見れれば満足…と思っていたのであっさり「いいね!」。
で、名古屋から亀山、乗り換えて亀山から加茂(一両編成 上の写真)、加茂から大阪環状線天王寺行きでJR奈良駅まで行きました。
その日泊まる奈良町のゲストハウスにまずは荷物を預け、そこからは友人の用事もあり別行動の予定が思わぬアクシデント有り、結局翌日も含めふたりで行動しなければならなくなりました。
がまあ、彼女の今回の用件はこの後知り合いに会うことで済んでしまうので、後は私の行きたいところに同行で全く構いませんということで、ともかく彼女の用事を済ませて興福寺に向かったのは既に4時近くになっていました。(今になって思えばその間のドタバタがおもしろかったのですが、趣旨から外れるので割愛します、例えば「音楽とコーヒーの店ジョニー」の件とか笑)

興福寺に着きました。写真撮るとこんなものか~と思いますが、もうこの場所から感激してしまって、鼻息荒く「凄い!凄い!」と言いつつスキップする私。
やはりその場に立たないとそのスケール感、歴史や文化の醸し出す空気感というか、わからないですよね。その場でしか感じられないものが五感すべてに迫ってくる気がしました。

中金堂前を通って

う、う、美しい~~ 国宝 五重塔

修学旅行生。たぶん私らも高校生の時に来たのかも知れない、いやたぶん来てる。
国宝 東金堂

でも、何も思い出せないのである。ただただ感動している無邪気なおばちゃん達なのであった。

興福寺国宝館で『仏頭』を見ることもうっすら考えていたが、どうかっ飛ばしても1時間や2時間で見終わらないだろうと諦めました、この後東大寺から般若寺に行くという本日の目的のために。

見つめあってるし-。

東大寺南大門。大きいんである!。体躯の大きい外国人カップルのせいではないと思うが、こうして写真で眺めると日ごろ見慣れている善光寺仁王門と何ら変わりなく思える。

この大きさに圧倒されたことを記録しておきたいと撮ったのであります。




大仏殿拝観券を買って


いよいよ大仏殿
(「シャー!」のポーズでスキップする人はもちろん私ではありません笑)

おおきいんですわ~、それを撮りたくて何枚も写真撮るんですけどね。


これも「格天井」でいいんでしょうか?

大仏殿の中には菊などのお花がそこかしこに沢山置かれていて、花の良い香りにも癒されました。

この模型が素晴らしくて好きでした。

「東大寺」とひとことでくくって、「興福寺」から「東大寺」行ってその先に『龍華記』に出てくる「般若坂」と同じ「般若寺」があることをゼンリン住宅地図で知って、「その般若寺まで歩いてみたい」というのが今回奈良に行きたいと思った動機なんでありますが、この階段上った先の二月堂がこれまた素晴らしくって、


大学の卒業制作(水資源に関する広報パネル)テーマに沿って「東大寺のお水取り」は、今のようにネットですぐ情報が手に入る時代ではありませんから、大学の図書館で文献を調べましたが、狭い茶室のようなところで茶坊主のような人がかがみこんでいる白黒写真で、お茶を点てるための「お水取り」と思い込んでいました。そしてごく小さなお堂のように思っていたので、このロケーションと建物の、思っていたイメージというか認識との違いに、もうもうびっくり仰天でした。呆然と思ってもいなかった建物の迫力とプロポーションの美しさに見とれていましたら、連れのいつもテンション低めの友人も同じようにコーフンしてたので、良かったです。


二月堂からの眺め。ここの人に般若寺までの徒歩時間を尋ねたら「…?、もう閉まっていると思いますし、何もないですよ?。」と言われ、それもわかるなあと。その土地の雰囲気を感じると本の中の想像の世界から現実が見える気がしますし。で、ここからの夕日を撮って帰ろうかと話していると、またその人が「今日は夕日の撮影は無理と思いますよ!、靄がかかりすぎてる。」

ちょっと納得できない感じではあったのですが、
日没は近そうだし、途中で浮見堂でも見ながら宿に帰ろうということになりました。

左手の土壁がすごいなあと二人で感嘆してたのですが、翌日の法隆寺ではまさに本物の「目から鱗」土壁と会いました。この左手は個人邸なのでしょうか?。

大仏殿の裏手を通り、

あ~正倉院も見たかった…と嘆きつつ、

日没直前の浮見堂をカメラに収め

奈良町のゲストハウスに急いだのであります。
スマホにすべて頼るつもりでいた充電器忘れた友人は、駅のインフォメーションでたまたま貰っておいたイラスト地図を頼りに歩く私の後を歩くのが不満のようでふてくされてましたが笑、私は地図を見て歩くほうが断然面白いし好きなのであります。
翌日「4月奈良へ②」に続きます、と思います。
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