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ポクはカメの田助。
この家に来て丸3年経ちました。
去年までは犬のシロが居たのですが、お空に行っちゃったので
飼い主の『キタのムラかめコ』はポクにやたらと話しかけます。
なぜ人ってペットに語りかける時赤ちゃん言葉になるのでしょうか?。
最初は“たーちゃん”だったのが
「たぁたん、たぁしゅけ~、ただいまーー。」と玄関先で呼びかけるのです。
「勘弁してくれよ~」と思っていたら本人も気持が悪いことに気づいたようで、
「あなたの正式な名前はね、田助なの。たんぼの田に助さん格さんの助よ。」と言い出しました。
動物病院でシロは「北村シロちゃ~ん」と呼ばれていたと、
カメをこの先動物病院に連れて行くかはわからないけど、
まぁつまりあなたは北村田助であると。
どうでもいいんですけどね。
でも『キタのムラかめコ』はポクを「臆病でどんくさいカメ」と思っているようです。
ポクの水槽を掃除する時、前にシロの水飲みにしていた陶器の器にポクを退避させるのですが、
ポクはよじ登って外に出ようと、つまり脱走しようと試みます。
けれどどうしても、首をめいっぱいのばして、手足もめいっぱいつっぱって
そのままいけば普通に前のめりに落ちて出られるはずなのに、
どうしてもどうしても‥後にひっくり返ってしまうのです
『キタのムラかめコ』は「ありえな~い‥」と言いました。
昔飼っていたカメはもっと大きくて深いタライから何度も脱走したそうです。
でも人もいろいろカメもいろいろ人生いろいろ、いいんじゃないでしょうか。。。
ポクが頑張っている姿をご覧下さい。
このあと器の底でひっくりかえっている姿はかっこ悪過ぎるので載せません。
<CansonスケッチブックF2>