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2013年02月

あま~い香りに誘われて

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0219
去る14日、バレンタインデー。
仕事先の女性から甘ーいプレゼントを貰いました。
女性っていうか、かわいい女の子から、
ハートの形のフィナンシェとスタバのチョコレートを(うふっ)。
娘も高校生の頃はさかんに友チョコ配ってましたっけ。
今頃は異性同性取り交ぜて感謝の気持ちを送る日になっているようですね。
たしかに2月は楽しいイベントに縁のない月でしたから、
春まだ遠い日にチョコレート交換しあうのも、また楽しって思いますね。
八百万の神様の国ですしね。
私も女の子さん達にちいさなチョコをプレゼントしましたよ。

去年も別の女性達からすてきなチョコレート貰って、
スケッチしようと中身を食べてしまっても未練がましく
パッケージをずっととっておいたのですけど遂に描けず。
今年はこのフィナンシェを目の前にして早く食べたい一心で描きました。
チョコレートは我慢できず半分かじってしまいました。
甘いとてもいい香りがするお菓子で、感動するくらいおいしかったです。
フィナンシェの印象が大幅に変わりました。
それもそのはずでヨーロッパで修業した若いパティシエが丁寧に作っているお菓子で、
店頭に常時置いてるものではなく、予約をして作ってもらったそうです。
無造作な紙袋は、そうなるとオリジナルではないのでしょうけど、
手渡された時、この袋のイラストのシェフがかわいくて感激してしまいましたの。ほほ

ちょっと肩がらくになりました。
筆は持てなくても、やっぱり色鉛筆は気楽に描けるなぁと。
絵日記は私の気晴らしですから、
気晴らしをがまんすると仕事のモチベーションも下がる、悪循環だなあと。
描けてよかった、ありがとねーMARUちゃん。


<コットマンスケッチブック 細目 F3>

2月

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0216

20代の終わりの頃の話です。
長野市の百貨店の外壁に大きな広告用のパネルがありまして、
そのパネルの利用企画として、一般からポエムを募り、
その月の最優秀賞をそのパネルに掲載する、というのがありました。
昨年末でしたか知人のI先生が、そんな大昔のポエム集をひょんなところで見て、
そこにあった名前と住所と年齢から、私に間違いないと電話を下さったのですが、
そんなことをどうしても確かめたいと思うほどに、意外だったということだと思います。。。

当時私はその百貨店の内装工事を請け負う会社にいたのですが、
会社の上司たちからは何もコメントされませんでした。
ただ遠くから見ているという感じがしました。
日頃の私とのギャップにとまどってしまったのかも知れませんが、
それは何となく予想してました。
書かずにはいられなかった、自分で自分を持て余していました、当時。
閉塞感というのでしょうか、苦しかったのです。
もともとリルケ・朔太郎・ゲーテが好きで、
『月刊ポエム』(あっという間に廃刊になりました)を購読していました。
詩作が趣味ではなかったので、
賞をいただけたらもうそれで満足で以来なにひとつ書いてません。
ほんとに何だったのでしょうか…。
25年も前のことで恥ずかしいですが、
ちょうど題名も「2月」なので思いきって載せちゃいます。
ってか、これを探し出すのが大変でした~~。


『二月』

厳粛に冷たい空気の中を音が渡り
あでやかに清らかな時は来た
それは確か

けれどどこに散ってゆくのだろう
時は物質ででもあるかのように
分子運動を繰り返しながら
そのものを緩めてしまう

涙は思考の力で途中に留まり
“止まった時”という箱のようなものの中で
ただ静かに蒸発している
時が固まってしまったというのに
止みもせず 失われようと動いている
はたしてその先は無であるか

時を止め
息を止めて
水面をのぞくナルシスのように
止まりながら失くなってゆく神話のようなもの
戸毎に言問い 個と問い返す
へんな二月
空気の箱 季節のエアーポケット


で、掲載の絵はこの「二月」に全く関係ない、去年描き上げた某邸です。
ずっと引きずっていて、構図を微妙に変えたり、色を変えたり、描き直しをして、
ようやく最近仕上がり、納品させていただいたものです。
奥様がどこにいても
この絵であの家をしっかり思い出していただけると、私は思っています。


<アルシュ F12>

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