十日町酒蔵探訪--大人の遠足
中学の同級生4人、ほぼおっさん4人、で日曜日行ってきました。
“大人の遠足”とはその中のひとりがメールのタイトルでつけたのですが
(それほど乗り気ではない感じで、、、)
「言い得て妙」と思いましたので使ってみました。
ことの発端は昨年の私の「ふたりの写生展」に友人が、
この十日町の日本酒をお祝いにと持ってきてくれて、
それがとてもおいしくて、
その彼も人づてに手に入れたので、一度訪ねてみたいと思っているとのことで、
5月末頃にその酒蔵を訪ねる企画をするから皆で行こう!という話になり、
去る3月の下旬に同級会があったので、そこでも話に出したりして、
結局4人集まったところで決行したような訳ですね。
中学校の頃ははそれほど仲良しのクラスってわけではなかったと思うのですが、
還暦が視野に入りだしてのここ数年、
頻繁に同級会が行われるようになって、連絡も取りやすくなっています。
いまだに「○○君」「○○さん」と机を並べた中学生のままで会話ができるのは、うれしいことです。
この日もつい数年前のことのように「あれ、4年だっけ5年だっけ?、クラス替えがあったのは。」
なんて話すT君に大爆笑してしまいました。
彼は小学校も一緒なのですが、なにせ40年以上も前の話ですからね~、
「あれから40年‥」きみまろさんの名調子が自分のことになるなんて‥。
でも皆同い年の同級生だからへっちゃらってことですね。
そんなこんなの、一日1本(直通便)の飯山線2時間の車中、4人とも職種も家族構成も違うので、
思いのほか話がつきませんでした。
目的地は十日町の『魚沼酒造』でおもに『天神囃子』という銘柄のお酒を造っています。
電車に乗るなり缶ビールで乾杯するおっさん3人、
十日町について駅前でまずは「へぎそば」とビール大瓶2本。
霧雨のような雨が風で横から吹き付けていました。タクシーで目的地まで。
とてもフレンドリーに、にこやかに招き入れてくれたのは、どうも社長さんの奥さんのようです。
ひととおりざざっと見学。「まあ見るといってもこれだけのものです。」と言って、
やおら試飲の席にすすめてくれ、まあ我々も全員そちらのが興味があるわけで。
皆「3、4種類くらい試飲させてくれて、後は買って帰ればいいんだな。」くらいに思ったのですね。
それがまぁ、お話好きの楽しい「日本の母」というカンジの奥様で、
十日町紬の着物の話から息子さんの縁談の話から、
その間「まあ飲んでみて」と試飲と言いつつも12本。中には自分でつぎたして飲んでいる輩もいて。
出す順番というのは大切と思いますが、7、8本試飲したあと、奥さんが白いムース状の物を持ってきたので
いよいよお口直しのデザートね!と思いましたら、
「これから17度20度の原酒を飲んでいただきますので、まずはこれを召し上がって
おなかの内に膜を作ってもらいます。これはなんだかわかりますか?、酒粕のムースです。」
って、おっさん4人「これはうまい」「おいしい!」と大喜びでいただきました。
その後の原酒はもうもうおいしくて、皆テンションあがりましたわよ~。
そんなわけで、帰りの電車はそれを逃すとあとはないという1本。
事前には余裕で帰りは十日町博物館を見学しようと話してましたが、
「無理だ‥」「「いや間に合うよ」で、
それぞれてきぱき自分の持ち帰るお酒を注文して、奥さんは蔵や貯蔵庫やら走り回って用意して、
ってか、まったく売る気はなかったのじゃなかろうか?ってくらい、客に持ち帰らせる用意はありませんでした。
ぎりぎり間に合いそうだとタクシーに乗り込んで、手を振って送ってくれる酒蔵の奥さん。
ありがとうございました。
良いお酒は昼間っからぐびぐび飲んでも全く爽快っすね!。
で、このスケッチはというと、行きの電車で十日町の手前の駅で22分間の足どめに遭い、
その時目の前にいたかわいい男の子です。
じっとこちらのおっさんズを見ててそのうちベビーカーに乗ったと思ったら即ねむりに落ちました。
あまりかわいかったので思わず描きました。
<ほぼ日手帳にボールペンと水彩色鉛筆>