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2017年05月

「国展」と「ミュシャ展」を観に

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今月10日、国立新美術館に出向いて『国展』と『ミュシャ展』観てきました。

女子美術大学の1年生時、私は大学隣の寮に入っていて、
4人部屋のお部屋のひとつ上の先輩が、
その後米国在住となって今までなかなか会えなかったのですが、
最近になって、毎年出展している『国展』に合わせて帰国していることをFacebookで知り、
是非会いたいと思い連絡を取り合って、この日会場で会う約束になっていました。

私はFacebookでその先輩千恵さんの最近を見ていたので、すぐわかったのですが、
なぜか千恵さんは私が手を振っても近づいても反応せず、、、
隣にいた私の娘を見てようやく今日会う約束の私とわかったそうで。。。
ショックでしたねえ、たかだか25年ぶりですよ~。
ですが、去年の「さんにんよれば展」で数十年ぶりに会った昔の職場の先輩にも
「ところでトミコはどこ?。」と、本人目の前にして言われたし、
その話をした何年かぶりに会う後輩にも
「そういえば私もさっき登美子さんわかりませんでした。」と追い打ちをかけられました。
ネット上に写真を出すのにものすごく抵抗があった自分ですが、
やはり現実を晒しておかないと、結局自分に跳ね返ってくるな~~と悟った次第です。

しかし、女子美の寮で過ごした1年間は今思うと本当に楽しく、思い出深いものでした。
見るもの聞くもの初めてのことばかりだったし。
4年生の日本画専攻のHさん先輩と、2年生の工芸専攻の千恵さん、で新入生二人は
洋画専攻Sちゃんとデザイン専攻の私。
千恵さんは朝早くから学校の門が閉まるギリギリまでずーーと実技に明け暮れていて、本当にすごいなあと思いましたね、勉強とはこういう風にするものか!と。
千恵さんの朝ごはん夕ご飯をとり置くために、私とSちゃんは毎日タッパー抱えて食堂に行ってました(#^^#)。
寮に帰ってからも深夜まで糸を紡いだり、糸を染める準備の紐で糸をくくることとか、
デザインを考えてスケッチしたりと、一日のすべてを制作に費やしていました。
そして私たちの面倒もとてもよく見てくれる、ひとつ上だけとは到底思えない、優しいお姉さんでしたねぇ。
私は当時からずっと千恵さんの端正で深い図案の織物が大好きです。
今回の作品もすごく好きです、国展では写真撮影が自由とのことで、作品の前で写真撮らせてもらえて良かった。

『国展』を観たのは初めてで、国立新美術館の1階から3階を使い工芸・彫塑・洋画・日本画‥
一通り見るだけでも見応えたっぷりでした。
同じ国立新美術館でやってる『ミュシャ展』は平日の水曜日その上雨!でしたので
比較的スムーズに観ることができました。
ひとつの部屋だけ撮影可でした。
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その後、六本木周辺をぶらぶらしいろいろ見たかったところをチェックして、
歩き疲れて入ったお店のパンケーキセット。
この日の唯一の手帳スケッチです。コーヒーが美味しかった。
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5月らしいスケッチ

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0518
先週、仕事上の待ち合わせ場所で。
久しぶりの東御市だったので
少し早めに着いたらスケッチしようと準備していきました。
東御市体育駐車場、奥の方の弓道場前から
林のようにこんもりした木立をスケッチしました。
(SMスケッチブック)

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これは日陰の庭に今は盛りに今年も咲いたシャガ。
母が亡くなった年の春、
このシャガをお義姉さんがきれいだねと言ったのをきっかけに
両手に抱えるほど持って実家の仏間に入った時、
母が喜んでいる気配を感じました。
どういったらいいのか表現できない感覚でした、
パァっと仏間全体が輝くような、
母の「まあ!きれいだねえ、うれしいよ。」が、
言葉を介さず私の体に入り込むような。
不思議な感覚だったけど、私も母を近くに感じてうれしかったです。
こういう体験は娘と二人の時を含めて前後何度かしました。

シャガの薄紫色は母によく似ています。
今年は描けてよかった。
(SMスケッチブック)

大型連休終わり

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三分の一くらいは仕事してましたけど。
草取りやらなんやら家のことも気になって
スケッチもしたいあれもしたいこれもしたい


と言って終わりました、今年の大型連休。
皆さま、おおいに羽伸ばされましたでしょうか?。

4日だけは友人と共通の友人の展示会を観に飯山まで。
飯山駅から車で5分という案内をいただいてましたが、
なかなかロケーションの良い場所でした。

その企画展とは、
西沢純一氏の「回文川柳『懐紙に詩歌(かいしにしいか)』展」。
以前から、ことあるごとに回文を紹介してくださっていたので
驚きはしなかったですが、

(実は西沢さん、このブログにも載せた
「夕暮れ時の『猿座カフェ』」を買い上げて下さっていて、
それにも『残影猿座(ざんえいえんざ)』という
素敵な名前を付けて下さっているんです(^^)/)

思った以上に沢山の作品が展示されていて
それもジチネタから最近の旬なニュースネタまで多様で
川柳にまとめるって、そこもすごいですよね
ちょっと私とは脳みその種類が違うんじゃないかと。
「気に入ったのがあったら懐紙か半紙に書きますよ。」と言ってくださるので
私はこれを懐紙に書いてもらいました。
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この連休は「断捨離するぞ~」と意気込みながら
結局何もできなかったことを今振り返ると、ある意味ぴったり‥。

お昼は同行の友人と木島平のイタリアンに行く予定でしたが、
「飯山のこの辺でおすすめありますか?。」と友人が聞いたところ
ふたりの意見が合って、友人が行きたいと思っていたけど行きつけなかったという
いつも人があふれ、なかなか入れない繁盛店のようだという店に
3人で行くことになりました。

なるほど、時間を少しはずしたけど店の前には4組の待ち人たちが。
でもその景色が気に入ったので私はしばし手帳スケッチ。
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「幻のラーメン中華そば」が一押しのようでしたので
それと餃子を3人で二皿、
生中をたのむ友人、残りふたりはノンアルでお付き合い。
ごく普通の食堂の、ごくごく普通のラーメン&餃子と思いましたが、
この混みようはやはりネットの恩恵でしょうか。
こういう田舎の店にも人が溢れるほど入るっていうことに関しては
ネットも悪くないとは思ったりもしました。
空気が澄んで緑がきれいで菜の花が光っていて
楽しいお出かけでした。

ぷーりっぱ

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我が家の狭い庭には時として「あれれ~」と思うものが咲いたりするのですが、
例えば枯れてしまったと思ったミソハギが現われたり、また現れなくなったり、
球根もらって植えたけど花が咲かない曼珠沙華、球根始末したつもりだったのに
ある日庭の片隅で真っ赤な花が咲いて驚いたり‥。
このチューリップも何年も葉っぱだけになってしまって、
球根掘り返して始末したつもりだったのですが
どうも1本だけ残っていたようで、今年は可愛い赤い花をつけました。
私の趣味であまり派手な色合いの花などを庭に植えないので、
この1本がものすごく目立つのですが、
それはそれでなかなか良いバランスで、
しばし「一閑人(いっかんじん)」になって眺めていました。
重なった花びらが陽に透けて、花芯までシルエットに浮かんでいて、
息をのみました、で思わず描きました。

「ぷーりっぱ」とはその昔、旧友の手紙にあった
小説のなかの少年のチューリップの呼び名で、
以来ずっと私はチューリップを見る度に
心の中で”ぷーりっぱ”が浮かんでいたのだと思います。
志のある少年だったその旧友の壮年期を、私はまったく知らないまま、
彼は去年亡くなりました。
才能にあふれ将来何にでもなれそうな利発な少年だった彼を想う時、
「人生は短い」と感じるこの頃です。

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さて、4月の下旬、上越の先輩夫婦が参加しているグループ展を観に
新潟県の妙高市に出かけました。
なかなか自由で楽しい展示でした、『妙高山が見てござる』展。
日常の中に自然に絵があるようなご夫婦ですが、
基本、何かにとらわれることなく、楽しく自由に描くことを良しとしておられます。
だから観ても惹きつけられます、いいなあと思える。肩の力を抜いてほっとできます。
新井駅近くのすこしさびれた商店街、
「お茶飲みに行きましょう」と3人で入ったのがここ パーラー「ピッコロ」
パーラーという呼び名もずいぶん懐かしい。
祥二郎さんと私はバナナジュース、道子さんはコーヒーでしたが
このバナナジュース、思いのほかおいしくてびっくり!!。
早速手帳にボールペンで描いていたら祥二郎さんが
「それはいい、写真で撮ったものは忘れてしまうが、手で描いたものは記憶に残る。」
と言ってくださり、道子さんにもほめられちゃいました~。
3人でお喋りがとても楽しかったです。

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