和顔施
娘が、大学の研究で集めているデータの結果を猫の飼い主さんにもレポートとしてお渡ししたいので、
ついては「かわいい」猫のイラストを
「ママ描いてくれる?」というので、「かわいい」にはちょっとひっかかりを感じつつも
「ま、いっか、相手は娘だ、私ワールドに『かわいい』はそれほど期待しないだろう(たぶん)」
で、喜んで「描く描く、描いちゃる~」。
そして、描いて送って、私としては充分かわいいと思ったのですが、
娘からは速攻、「かわいくない」「むしろ恐い!」「もっとポップでキュートなの描けないの!」
っくらいの勢いでダメだしされて、かなりへこみました~。
言いたいことはわかるけど、こういうことは意志の疎通がむづかしいもので、
こちらとしては「けなされた」感がどうしてもぬぐえないわけですよね~。
しばし親子バトル。
タイトルに「和顔施」としたのは、最近ガソリンスタンドで
犬のノブユキを助手席に乗せていった時のこと。
無愛想とは言わないけど、かといってそれ程愛想がいいとは言えないお兄さんがいて、
うちの犬は彼が大好きでいつも窓越で遊んで貰うのですが、
その日、そのお兄さんは遠くから犬を見つけてやってきてくれて、
犬も大興奮ですが、そのお兄さんの本当に優しい笑顔を見て、
他の店員のおじさんおにいさん達皆すっかりいい笑顔になっちゃて、
どんどん車のまわりに集まっちゃって。
なんだかいつものガソリンスタンドのようでない雰囲気に包まれました。
笑顔の連鎖っていうか、笑顔が笑顔を連れてきますね。
笑顔もそうだけど、人に言葉を投げかける時もきっとそうですね。
来年娘はいよいよ社会人になるわけですが、
わかっているつもりのそんなことも、もう一度気づいてほしいと思った出来事でした。
もう1枚は、「じゃあキティちゃんでも載せとけばいいでしょっ!」とつっぱねた後で、
それでもと描いた猫の絵。
かわいくかわいく描こうとがんばってみたのですが~~。無理~~。
<アルシュ(荒目)F4 水彩色鉛筆><BR>
<コットマンスケッチブック(マルマン)F4 水彩色鉛筆>