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セルウォージーの民家

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100711
イングランド南西部セルウォージーの民家です。
日本式に言えば『古民家』になるんでしょうか?。
最近スキー場のリニューアル検討用のパースを依頼され、
「レストハウスも適当に入れといて」とご要望があり、
さてさてどんなレストハウスがいいかしら‥と
図書館で参考になりそうな本を借りてきたのですが、
その中にあったこの民家の写真がとても気に入ってしまいました。
ぽってりしたフォルム、
クリームイエローの外壁と屋根の暖かな色合いが何とも言えず、
惹きつけられました。
途中段階の仕事がいくつかあるといつもそれが頭にあって、
「他のものを描くならそっちに取り組めよっ」とつっこむ自分もいて、
なかなか仕事以外のものを描く気分になれなかったのですが、
昨夜は選挙速報を見ながら(聴きながら)図書館への返却日前のあせりもあって
慌てて描いたシダイです。
色鉛筆で描き出したらなんとなく壁の感じがパステルだなあと思い、
今まで苦手というか使い方も良く分かってなくて使いこなしたことがないまま
しまいこんでいたパステルを引っ張り出してきて、グリグリ塗ってみました。
思ったより発色が良くて、また感覚のままに扱えて
「パステルっておもしろいなー」と初めて思いました。
<コットマンスケッチブックF4>

トラックの塗装デザイン

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去年の暮れだったと思うのですが、携帯電話に某設計事務所の先生からお電話がありました。
「仕事頼みたいんだけど、実は建築パースじゃないんだ‥。」ということで話を聞くと
その先生が社屋のリニューアルで関わっている会社の社長さんが
業務トラックの塗装色について悩んでいるので相談にのってあげてほしい、
そして問題を解決する提案(デザイン)をしてもらいたい、とのことでした。

建築物では外装の色を決めるとき何パターンかをパースで検討することはよくあることですし、
色に関してはたぶん自分は適任であるという自負もあり、
企業の広報室にいた20代のころ、広報用の大型トラックをデザインしたこともあります。
これは受けるしかないでしょうと早速その会社に伺いました。
社長さんは女性でちょうど私の姉くらいのお歳の方で、副社長の弟さんと
創業者である先代の跡を引き継がれたそうです。
長野市を拠点に県下の資源回収をしている会社です。
問題は社長さんが新車両を購入する際、担当の社員の方に
「いままでの車体の色が暗すぎるように思うから
今度の車両はもうすこし明るくできない?」と言ったことから始まり、
それがどんどん人を介して社長さんの意向とは全く違う産物となり、
新車のたび「そうじゃなくて、、」とか「金色のラインはやめて、、」とか言っているうちに
ますます頭痛の種になっていったということでした。

一番の関心は車体の色に関してでしたが、どうやってその「色」を見つけたらよいかと
会社の車庫には何度も足を運び、資料を作ってお持ちし、何度か社長さんとお話しているうちに、
社長さんとしては、元の色に戻すだけでも実はいいと思っている、
けれど自分の言うことがどうしても伝わらないことに不安がある、
どうしてああいう色になってしまったのか、塗装工場に行って一緒に話を聞いてほしい、
と思っておられる事がわかりました。
2月末、二人でトラックの塗装工場を訪ねました。
やはり“Face to Face” ってことですね、
実にうまくお互いの思いが伝わり聞きたいことが聞けました。
塗装工場の社長(とっても気のいい親父さん)が後日サンプルとして、
なんと空のペンキの一斗缶を塗ったものを持ってきてくれました。
その時の打ち合わせでよくよく理解して下さったとみえてぴったりの色で、
社長さんも気に入ったようでした。あとは私の判断です。
その色が実際おおきなトラックに塗られた時どうだろうか、
晴れの日・曇りの日どうだろうか、あと、この色を基調色にして
今現在、1台1台思い思いに入っている黄色のラインをどう入れるか。
またそれを含めて社名・マーク・許可番号等の必要記載項目を
どう標準化して入れるか等の検討をしなければなりません。

しばらくの間その一斗缶と行動を共にして、挙句の果てには紙にトラックの写真を印刷し、
塗装部分を切り抜いてその一斗缶に側面と正面をはりつけました。
これは我ながらなかなか良いアイデアだと思ったのですが、
本当にすごく説得力があり社長さんは大喜びでした。
その一斗缶の写真を撮り忘れたのが残念です。
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写真は提出したデザイン画の一部です。
建築パースで使う3Dソフトを使ってデザインを検討しました。
黄色いラインや金色の縁取りライン、そして宝船のマーク、
それらには先代のこだわりが現れていることを副社長さんや社員の方からお聞きして、今はどんどん一人歩きをしてまるでタイガーマスクのようになってしまった黄色のラインをどう扱うか悩みましたが、
金色縁取りの黄色ラインをやめ、
黄色みの強い金色を1本だけ円弧を描くラインで入れることを提案しました。
結果、副社長さんが「デザインを変えるって言ってたけど、
まあほとんど変わってないからこれならいいかな。」と。
私は心の中でガッツポーズ
「やった!」。
違和感なく洗練されたデザインに変える事ができたと思います。

雑感

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100210
今年になって話題の映画『アバター』を観て、ありえない映像の美しさにすっかりはまり大興奮。
会う人毎、メールの返事にまで「超~良かった~、もう一度観た~い」と。
毎日もう1度観に行くことを楽しみにしてました。
娘が帰省して早速2度目観に行ったのはもう先月の話で、
その後『アバター』がアカデミー賞取れなかったからこうして書く訳ではないのですが、
2度目に観た時、夢現のようだった1度目が信じられない程、
すっかり興ざめしている自分を感じて愕然としてしまいました。
初めて観た時、(3D上映ではなかったのですが)まるで一緒に空を飛んでいるような、
その時の顔にあたる風まで感じられる気分だったのが、2度目にはなかったからです。
そのことが「何でだろう?」とずっと気になっていました。

そうこうしたある日、テレビで『風の谷のナウシカ』が放映されていて、
それこそ暗記出来るほど観ているのに、なにげなく見入ってしまい、
そしていつもと同じように穏やかな感動で見終りました。

その時、ふと「そういうことか‥」と思ったことがあるのです。
『アバター』は確かにストーリーは特段新しいものでもなく
感動するにはいまひとつなのかも知れませんが、そこは置いておくとしても、
気になったのは映像についてです。
最新の3DCG技術を駆使し、本当にどれだけのお金をつぎこんだのだろう!
と、容易に想像できます。
初めて観た時は「嘘みたい、なんて素晴らしいのかしらぁ~」と感じた映像の世界は、
2度目に観た時は「あれ、こんな程度だった?」みたいな。
より現実に見せようとする努力は、止まる事のない、もっともっとの進化を求められますが、
ジブリ作品のトトロやデイダラボッチの、現実にありえないもの達のほうが
実際にいるように感じるのはなぜでしょうか。

建築パースもフォトリアルという方向があります。
私はフォトリアルに魅力を感じたことがないので興味がありません。
3Dソフトを使いますが「写真のようだ」と言われるようにするには
ほとんど2次元レタッチソフトを使っての「手作業」です。
最近パースを、作りこめば作りこむほどお客さんから
「もっともっと」の要求が出てくるように思います。
その先には何があるのかと問いたい時があります。
伝えたいのは何?と。
「表現する」ということは「伝える」ことですよね。

本日のスケッチは、下書きも無しにためし描き用紙にいたずらで描いたバラです。
5分。大変失礼しました。
<一応 アルシュ です>

20年今昔

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パース製作事務所から独立したての頃描いた、手描きのパースです。
長野駅東口からインター線を東に行ったところにある「いろは寿司」さんですが、
私は友人とリーズナブルなランチをよく食べに行きます。
ふと「そういえば昔パース描いたよねぇ‥」と思い、
探してみたら2Lサイズの写真で残っていました。
ので、スキャナーで読み込んでみました。
最近ここら辺はずいぶん変わりつつあります。
下の写真は今日の風景、自転車で近くを通ったので撮ってきました。
今も着々と色々工事が進んでいます。このお寿司屋さんは今後どうなるのでしょうか。
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20年も経ったのだなあと改めて思いました。
なんといっても街路樹のプラタナスの背がこんなに高くなりました。
20年前、完成予想図ですから街路樹は何を描いても別に良かったのですが、
ずいぶんプラタナスにこだわって描いていたのを思い出します。

仕事で

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最近はほとんどなかったのですが、
完成イメージのラフスケッチをマーカーで描きました。
夕方知り合いの建設会社社長さんから
「設計士さんがお施主さんの要望をどう表現したらよいか悩んでいるので手伝ってあげてほしい」と。
設計士さんは私の友人でもあり、かなり疲れている様子でしたのですっとんで行きました。
平面プランと屋根伏せプラン、お施主さんの要望、建設会社からの提案等々を聞いた後、
明後日提出と聞き「えっ」と思いましたが、
ちょうど取りかかっている仕事が先方のチェック待ちだったりして翌日1日ぽっかり空いたので、
出来る限りのことはしようと取り掛かりました。
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091002-2

結局、材質・色、若干アングルも変えて計4枚提出しました。
最近は簡単に3Dが作れる住宅用ソフトがたくさん出てますが、
打ち合わせ段階ではリアルタイムでささっと手描きで、という要望はかなりあるようです。>
<A3 MARKER-PAD 水性ペン&COPIC>

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