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0131-1
ずいぶん前に現場スケッチしたものですが、どう描いて良いかわからず、
いじいじと、いじりまわしていました。
筆を重ねるとそれらしい景色にはなると思うのですが、
水彩の軽やかなすっきりした発色がなくなって、重い感じになり、
あまり好きではありません。
昨年出させていただいた翠水会の展覧会での経験から、
しっかり描き込まねばいけないか、と思い、
一度描いたところを絵具を拭ったり、また色を置いて「やっぱり違う…」と拭ったり
を、ずいぶんやりました。

結果、やはり水彩画は筆を重ねるのではなく、いっぱつで色を決め、
スピード感を持って仕上げることが肝要だと、
この先はそういう方向で描こう!と決めました。
0131-2
これはその前にやはり現場でほぼ仕上げたスケッチですが、
部分的に固有色に囚われているところが目について、少しだけ直しました。
画像ではあまりわかりませんが、実物はこちらの方が色がきれいです。
この方が自分としては納得いく感じです。

0202-2
そしてこれは自宅で水彩をお教えしている皆さんと外にスケッチに出掛けた時のもので、
途中になっていたものを無理やり仕上げようと、かなりいじってしまったものです。
現場スケッチは、その時の感動をもっと率直に描きたいなと思います。
0202-3
同じく自宅レッスンで、皆さんに焼き菓子を描いてもらった時に自分も描いたものが
途中のまま仕上がってなかったので、思い出して無理やり形にしてみたものです。
手帳スケッチで描くように軽やかに仕上げることができず、
色々やり過ぎて作り過ぎ、「なんだかなぁ」の出来です。

ともかく、
いじいじいじりたおすのは良くない!
それを再認識している昨今でございます。。。