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去年の11月
ギャラリー82での『翠水会展』に出させていただいた絵です。
水彩愛好家の方々が風景画を主体として年に一度発表される展覧会で、私はお誘いいただいてこれで3回目となります。
ひとり2作品までですが、私は毎回泥縄で仕上げたひとつと、過去に描いたものから出せるものをひとつ、といった感じでしたが、
今回は10月に入ってからふたつ描き始める!という暴挙をした次第です。
秋口に仕事の下見で現場である青木村に行き、
そこの印象的な山を入れた風景を描いてみたいと思いました。
それと、その帰り道に上田のサントミューゼ美術館に寄った時、駐車場で見た鯖雲の美しさに感動して、やはりいつか描いてみたいなと。
仕事をしながら頭の中でイメージして合間にエスキスを描いたりしました。
ですから搬入まで1ケ月ほどしかありませんでしたが、
「何とか間に合うだろう」と。というか、
「今描かないと!」という気持ちが湧き上がっていました。
0316
「工事が始まる」12号

これは自分でも思ったように描けて、今でも描けて良かったなぁと思っている作品で、
講評でも碓井先生に意図したところを良しとしていただき、ほっとしました。
0316-2
「初秋」20号

こちらは、建物が入るとパースラインだとか建築の納まりなど、説明がされないと気が済まない職業上の癖からどうしても抜け出せず、空の鯖雲は一発で決まりましたが、その後の建物にずいぶん余計な筆を重ねてしまった反省があります。

去年・一昨年、他の方々の作品を拝見して、
自分も大きな号数にチャレンジしたいと思いました。
普段のスケッチはF2から大きくてF8サイズ、
突然20号を描き出したわけですが、意外とそれも(出来栄えはともかくとして)楽しかったです。

今頃になってですが、記録にブログにも残しておこうと、 額装から絵をはずして写真を撮りました。