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先月の19日、犬の散歩中近所の畑で見かけて、「何の花?」と思いました。
すっと立った茎にきれいな黄色い花が咲いています。
畑に1列に植えられているところをみれば、やはり何か食物なんでしょう。
突然畑に現れた花に驚いて、
そしてその花が10年ほど前、種から育てたことのある「ケナフ」によく似ていたので、
そしてそのケナフの花が好きだったのに、その後は遂に会うことがなかったので、
「ケナフかも知れない…」と近くまでしげしげ眺めに行きました。
‥そうです、私は日常食べているオクラがこのように生るということを知らなかったのです。
生家は専業農家で、夏になると必ず父が畑から持ち帰ってくれ食卓に上っていましたが、
疑いもなくぶどう棚の脇にでも生っているのだろうと思い込んでいたのです、、
そう今の、今まで!(うひゃ~)。
こうして50歳過ぎて、ぼーっと犬の散歩してて、そこでやっと知ったのです。
我ながらそのことがものすごく衝撃で、言葉にならない声をあげてしまいました。
雨が降りそうだったのでカメラに納めて帰り、その後ぼちぼちスケッチしました。
本当にこんな、パイナップルのように生るなんて…。
ネットで調べるとケナフとはやはり近い仲間って感じですね。でも芙蓉の仲間だそうです。
オクラって名前のせいでしょうか?、
子供のころから食べている日本の固有種のように思っていましたが、
日本で食用されたのはごく最近なのですね、私が高校生位の頃みたいです。
そういえばそんな気もする…、
畑のおてつだいもしなくなり、東京だとか進学だとか、外に外に気持ちが向かっていた頃ですね。
あの頃の、麦わら帽子をかぶって陽に焼けた父の顔が思い出され、
そろそろあの頃の父と同じ年になることや、親孝行はどれ程できたのだろうかとか…、
ひょんなことでオクラと父が重なって、
少し懐かしいような哀しいような気持ちの秋の日です。
あ、でも父、現在88歳で健在ですが。
<CANSONスケッチブック F2>