インテリアコーディネーターの資格
- カテゴリ:
- 雑感
一年のつけがどっと押し寄せてる感の「あわただし気分」まっ最中です。
家の中どこを見ても「あれも捨てなきゃ、これも捨てなきゃ、そうして必要なものをここに整理しなおして…。」と思うところばかり。
そう!断捨離をしたいのに何も手が付けられてないどころか、全てが散らかってる!。
アタシって片付けられないオンナ?。
最近の気分の不調は、整理整頓が出来てないことと、絵がまるで描けないこと、これが原因と分かってはいるんです。
どうにかすっきりしたい、けれど年をまたいでの仕事もあり、ある程度は進めておかないとならないし。ああ。
そんなこんなで、断捨離の一環としてではないですが、
持っている資格、インテリアコーディネーターの資格更新手続きを今回はしないと決めました。
高齢者の自動車運転免許ではないですが、「お返しします」。
更新の書類がしばらく前に来ていて、来年1月が締め切り。
たしか5年ごとの更新でしたか、前回も、ただ持っているだけの資格なので「どうしようかなぁ?」と考えていたら、娘が「せっかく取った資格だし、持っとけば? 次回は仕事で使ってるかどうかでその時決めたら?」と言ってくれて、「それもそうねー」のノリでした。
このインテリアコーディネーターの資格を取ったのは15年前、45歳の時です。
パース屋になるのに資格は必要ありません。ですが、何か自分を社会的に証明できる資格が必要だと、切実に考えていました。ひとりでパース屋を続けていくためには、“ただのおばちゃんではないぞアピール”をする必要があると。
当時こうした資格試験取得がかなりブームで、インテリアコーディネーターの資格取得は結構難関でした。しかし私は建築インテリアを基礎からしっかり学ぶことに飢えていたし、学んだことのお墨付きをいただくことを渇望していました。ので駅前のヒューマンアカデミーをかなりの金額出して受講して(私は個人だったので全額自己負担ですが、ほとんどの人は仕事先の補助を受けての受講だったようです)、真剣に「取りに」いったのです。ヒューマンにお金を払ったからと言って合格が近づいたわけではもちろんなくて、かなりの人数受講してましたが、その中で合格したのはたぶん一桁、5~6人くらいだと思います。いや、自慢ではなく(^^ゞ、つまりそれだけ「受かる」ことに真剣だったのです。実技試験中、「寸法を書き入れて終わりだ」と思った途端、右手が震えだし、どうにも字が書けなくなりました。深呼吸したり、腕を振り上げてみたりしたけど収まらず、でも書かなきゃ受からない!、左手で右手を抑えて震えを抑え、ぼろぼろでしたが、なんとか時間内に寸法の数字を書き入れました。「ダメだ、落ちた…」泣きそうでした、が良く頑張ったと今では思えます。
果たしてその後、インテリアコーディネーターの仕事は2回程お声がかかりましたが、仕事にはなりませんでした。
私はインテリアコーディネーターの仕事がしたくて資格を取ったのではないですから、当然といえば当然です。ですがこの資格を取ったことで、丸まっていた背筋をピンとはることができる気がしました。
パース屋になって20年の歳月が経ちました。名刺にインテリアコーディネーターの資格を書き添えることはやめ、自信を持って「パース屋です」と言えることに、ちょっとだけ背筋が伸び、爽快な気分になりました。
このバッチ、ついにつけることはなかったけど、きれいなバッチで、とても好きでした。
(あ、特にこのバッチを返送するとかは、ないです。)
最近15の歳から知ってる友人が、超難関の資格試験にパスしたと自身のブログに書いていたのを読み、知りました。その資格は今後彼女が生きていく方向を照らす灯台のようなものになるのじゃないかと感じました。
資格を返上する私と、新たな境地へ資格を持って臨む友人。
きっと彼女は海外へ向かうと思いますが、この先の私たちの人生はどのように展開していくのだろうと、未知の世界にわくわくします。年を重ねることも悪くないなと思う年の瀬であります。
さー、片付け片付け、さっさとしないと~。
今年も一年間ありがとうございました。
皆様にはどうぞ良いお年をお迎えください。